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ラミックスの会社の由来を教えていただけますか。

「由来ですか。由来は、らでぃっしゅぼーやとミックスでラミックスです。」

ラミックスを立ち上げる時に凄く思いいれがあったと伺っているのですけども、どういった思いでお作りになったんですか?理念などは?

「んー理念ですか」

有機野菜とかこだわりの一般には流通しない農産物を作られている熱い思いを持った生産者の商品がなかなか流通しないわけですけども、それと消費者をつなげるということにものすごい使命感を抱いたと昨日ちらっとお話いただいたのですけども、そのあたりのくだりを聞かせてもらってもいいですか。

「ラミックスを立ち上げたところはやはり『らでぃっしゅぼーや』のその思いとか取組みに共感して自分もやりたいなと思った部分だったので、そのへんは明日ラディッシュのチームに行ったときに、こう気持ちが変わるんだろうなと思うんですけれども(笑い)。

今この場所でということで言えば、やっぱり『らでぃっしゅぼーや』さんを通じて、生産者さんとかメーカーさんと色々出会える機会をいただいて、皆さんと色々と話をする中で、最初はもう昔の『らでぃっしゅ』らしく一緒に飲んで騒いでだったんですけども、その中で真面目な話をしていると、皆さん物流の話で困られていると。で、それは、こだわりの安全安心なものを作っていらっしゃる皆さんが、どうしてもお客さんに対しての発送・物流が少量で、多頻度で輸送しなきゃいけないと。ましてや、今ここに集まっているような日配品と呼ばれる日持ちのしない商品は毎日配送しなきゃいけない。

それがどうしても物流コストがかかってしまっているというところを皆さんから聞いている中で、よくよく聞いてみると、皆さん—メーカーさん何十社ある皆さんがそれぞれみんな(商品の)行き先が一緒なんですよね。例えば『らでぃっしゅぼーや』さんだったり、『大地を守る会』さんだったり『オイシックス』さんだったり『パルシステム』さんだったりとか。

やっぱりこだわりのものを欲しているお客さんというのは当然そのこだわりの商品を作っているメーカーさんから手に入れてくると。じゃあ皆がばらばらで配っている、流通しているその物流をまとめて、共同配送という形で配送できれば、物流コストを下げられるんじゃないかと。

当然運ぶ側の我々も商売ですから、きちんと利益が出なくてはいけないと。ただ、そういうふうに集めていけば、我々もきちんと成り立つ輸送、物流ができるし、お客さんにとっても物流コストを下げられて、両者ともにWin-Winで成り立つんじゃないかと思って取組みを始めたのが、平成21年だったんですね。それから足かけ7年かけて、28年の3月にこの厚木共配センターを立ち上げたんですけども。

ようやく僕の中のひとつの思いが結実したというか、ひとつ自分達のようやく城じゃないけども、場所を持てて、東は岩手県から西は山口、各地から商品が届いてここに集まって、ここから関東圏のお客さんだったり、ここから西のお客さんにお届けをしている形です。

ここに来ている商品が、メーカー数だけでも50社以上のメーカーさんが集まっていますし、そういう意味では、流通の皆さんに見学に来ていただきますけれども、『ここに来れば各地のこだわった商品を作っているメーカーさんの商品が全部集まっているんじゃないか』というふうにおっしゃっていただけているので、そういった意味では僕らも少しはそういうメーカーさんの力になれているのかなぁと。

そういうことで少しずつでも商品の流通が広まってくれて少しでも消費者の皆さんに広まって欲しいですし、どうしても価格の部分がネックになってくる。有機農産物だとか無添加商品という流通の中で「いいものなんだけど高くて手が出せない」ということがずっと言われ続けてきた中では、物流の部分で少しでも皆さんが手に取り易い価格だったりとかに寄与できれば、いいなぁと、嬉しいなあと思っています。(たぶんお酒が入らないと喋れないんですね!)」

この共配所で働いてる方々に対して色々と気配りなんかを皆が—社長も含めてしているという話を先ほど伺ったのですが、社長としてはどういう思いで従業員の方に働いていただきたいと思っていますか?

(周囲を見回してコンテナを手にとる)「例えば、ここにお豆腐がぎっしり詰まったコンテナがあります。で、商品を輸送する時にどうしても荷扱いが悪いと商品が破損してしまうということもある訳ですけども、これが沢山あるうちのたった1個を例えば落としてしまったといっても、これだと全部で36個入っているんですけども、36個ぶんの1だから、まあしょうがないよね、というふうになりがちなんですけども、でもこの1個は必ず食べていただける方がいるし、特に僕らが扱っている『らでぃっしゅ』さんだとか『大地』さんだとかという会員制宅配だと、これを1個注文して待っている方が必ずいらっしゃるんですね。

だから、この商品を1個でも破損してしまうと、誰かが届かなかったと言ってがっかりする。残念、折角待っていたのに、というのがあるので、それはやっぱり僕らが宅配をやってきて現場でそれを肌で感じている。宅配でお客さんのところへ届けていった時に、「実はこれ欠品なんです、ごめんなさい」と言うと「えーそうなの」というふうに会員さんに言われますから。

ですから、これだけ沢山商品があると、どうしてもその、1個や2個…みたいな感覚に陥りがちなんですけども、食べ物ですし、作った1個1個に食べてくれる方がいらっしゃって、待っている方がいらっしゃると。だからそのことを、思いを持って商品を取り扱ってもらいたいし、荷扱いもそうですけれども、業務に取り組んで向き合ってほしいというのは従業員には求めていますし、それは皆理解してやってくれているんだと思っています。

「やっぱりちゃんと先輩方の思いを、紡いでいかなきゃなという中では、僕は作り手ではないんですけど、物を運ぶっていう役割で先輩方の思いを紡いでいけるように、また同世代の作り手の人たちと一緒に次の世代を作っていける、あるいは次の世代に繋げていけるように、したいなと。

あくまで僕は作ることはできないので、物を運ぶことが得意というか。なのでそこで皆さんと一緒に仕事ができたら嬉しいなと。結局一緒に仕事したいだけなんですよね、そういう意味では。(笑い)

本当に素敵な方が多いですよね。

「そうですね。本当にそう思います。すごい素敵な人ばっかりですね。」

なんか人間的にもお酒飲んでも楽しいですし

「(笑い)そうですね。まぁ、お酒は僕も好きですしね。」

それはまた伺うとして。この会社「ラミックス」自体をどういう風に育てていきたいとお考えですか?

「この業界で—まあ運送会社って一口に言っても、本当に運ぶものは多岐にわたっていて、もちろん工業製品を運ぶのも運送会社ですし自動車を運ぶのもそうですし、色んな物を運ぶのだけども、その中で我々は食品輸送、食品輸送の中でもこういったこだわりの商品を専門に扱ってここまで来ていますので、そういったこの業界のインフラになれるようにしていきたいな、というふうに思っていますね。

皆さんが全国各地で作られている生産者・メーカーさんが「ラミックスに頼めばなんとかなる」と「あそこに頼めばちゃんとしっかり商品を運んでくれる、安心して任せられる」と言われる存在になりたい。たぶんそうなれば勝手にその人たちと仲良く仕事ができるだろうっていう(笑い)。

ただ、もう一つ現実的な話でいうと、やっぱりここまで来るのに非常に苦労したのも事実なので、今この時点で約8年、こういう一般物流というか食品輸送に8年かけてきましたけれども、ここまで来るのにかなり苦労しました。だから社員、従業員の皆に対する給料を含めた待遇面なんかは、決して他と比べてすごく良いとはお世辞にもちょっと言えないと思うんですね。

だからやっぱりこれから長く勤めてくれる人も凄くありがたいことに多い、で、彼らも年をとってきている。じゃあ10年先とか15年先とかは定年を迎えるわけですよね。だからそれまでの間に、彼らが定年まできちんと働ける職場作り、また、定年を迎えたとしても老後を安心して過ごせるだけのものをこれからの10年の間できっちり作っていきたいというのが、現実的な話としてありますね。そうしていかないと、ほんとにブラック企業になってしまいますからね。だからそこはやっぱり今一番自分のなかでは目指したいところですね。

社長の中で、どういう人に入ってきてもらいたいですか?

「運送屋さんなので、ドライバーがやっぱり一番比率が多いんですけど、どちらかというとドライバーというのは運転している時は一人ですから、あんまり人と接するのが苦手だとか、一人でいる時間のほうが好きだとかそういうタイプが実際多いんですけれども、僕は人と接することが好きだとか、人・相手に対して思い遣りを持って接することができる人、そういう人をやっぱり求めたいですね。

それがあるから、たぶん今いるうちのメンバーもお互いにいい仲間が居ると思ってやってくれていますし、だから今そういう仲間がどんどん増えていけるようになればいいなと思っていますね。」

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